全日本ツーリングカー選手権(JTC)のGr-Aカテゴリーで、1990年から1993年の4年間、29戦29連勝という無敵の強さを誇った日産R32型スカラインGT-Rは、第二世代SKYLINE GT-Rに乗っている方とNISMOにとっては特別なマシン。
その心臓部で、レースに勝つためのRB26DETTエンジンは最高出力600PSオーバーの名基。今もその歴史とチューニングノウハウは大森ファクトリーのメカニックに受け継がれています。
今回、皆さんに見て頂きたいと思い、奇跡的に発見したターボも含め完全オリジナル仕様のまま、黄ばんだ組立マニュアルを再確認しながらフルオーバーホールを行いました。
オリジナルの状態のまま復活させる為に、当時エンジン開発を担当した日産工機REINIKチームの方に多大な協力と助言を頂き、今やレジェンドメカニック小坂、藤田の両名によって甦らせました。エンジンスタンドまで当時の物を使用したGr-Aエンジンですので、お店に来られた際は見てみて下さいね。
<作業後記>
う~ん、通常の作業の合間をぬって1年がかりでやっと完成させました。とにかく、当時!当時!当時!に拘り、部品から組み立て者まで選び抜きました。
ちなみに、私長鶴は、自分で組みたい衝動を堪え、調整役に徹しましたよ。二度と出来ない組み合わせですしね。とにかく、終わって良かった!