第二世代 GT-R のオーナーの皆さんは プロペラシャフト って、どうされていますか?
プロペラシャフトのユニバーサルジョイント構成部品(スパイダー、シール、ベアリング等)が供給されていない事からリビルト部品の設定も無いですよね。もちろんシャフト端部のヨーク部もですが。
大森ファクトリーでも同じです。「新品を付けてあげたい。せめてリビルト品があれば...」と思う毎日です。(ちょっと大げさですが...)
交換出来なくても、何か出来ないか? 劣化を抑制し、長く持たせる事は出来ないか?
そこで、シャシリフレッシュ のオプションで行うのが 【プロペラシャフトの再バランス取り】 。
今回BNR32のシャフトで実施しているので紹介します。
プロペラシャフトを単体で回転させて、バランスの狂いを測定しウエイトを取り付けて調整します。計測結果はこちら。
フロント | リヤ 一軸 | リヤ 二軸 | |||||
ヨーク側 | フランジ側 | フロント側 | リヤ側 | フロント側 | リヤ側 | ||
修正前 | 角度 | 318° | 301° | 245° | 312° | 297° | 213° |
量 | 6.083g | 14.37g | 6.788g | 7.288g | 3.243g | 7.248g | |
判定 | NG | 特にNG | NG | NG | まぁOK | NG | |
修正後 | 角度 | 154° | 318° | 63° | 126° | 271° | 26° |
量 | 0.530g | 1.125g | 0.699g | 0.645g | 0.783g | 0.681g |
修正後の狂いが約1.0g程度に整ったのが解りますよね。効果大です。
※一概に言えませんが、最大でも5.0g以内が目安ですかね。
もちろん、本来の目的は駆動系のシャフト回転時のブレを無くし、走行時の振動を抑制する為なのですが、ブレが少ないって事は、ジョイント部への負担も少ないって事になります。
結果的に、プロペラシャフトを長持ちさせる理屈になるはずです。
当然、修正前の測定が出来ないほどのガタや破損、修正が出来ないほどの測定結果となる個体もあります。
その場合は中古良品を探すしかありません...
第二世代 GT-R のオーナーの皆さんにとっては、入手出来ない部品を、どうやって継続使用していくかが大事になります。
1本当たり約35,000円程度の費用が掛かるのですが、劣化した部品から発生するガタを改善する目的の シャシリフレッシュ のオプションで実施しても良いかもしれません。
完全な解決策では無いのですが、細かなアドバイスです。
参考にしてみて下さい。