エンジン不調の予防 【ターボチャージャー点検編】

こんにちは。

今週はだいぶ暖かく過ごしやすい日が続いてますね。

まさにドライブ日和って感じです!

さて今回は、エンジン不調の予防【経年劣化の勧め】で紹介した不具合点検の続編です。

エアフロメーターの電圧差が大きかったので、データロガーを使用し、

電圧の波形で詳細を確認しました。

上の紫のラインがフロント側、下の緑のラインがリヤ側です。

黄色い矢印の部分を見てください。

フロント側のエアフロメーターが徐々に下がっているのに対して、リヤ側はストンと下まで落ちています。

今度は赤い矢印の部分ですが、フロント側は右上がりになっているのに対し、

リヤ側は追従できていません。

この波形が示す要因として、エアフロメーター本体は正しく作動しており、

流入空気量に差がある事を指したので、ターボチャージャー本体の点検をする判断を確信しました。

エンジンが車載された状態で出来る点検は、次の2項目となります。

① タービンホイール内、目視点検

・羽根の曲りと折れ

・羽根のハウジングとのこすれの有無

・オイル付着とカーボンの堆積

② ローターシャフトのエンドプレーフィーリングチェック

・指先で回転させ重かったりひっかかる感じ具合

・軸(スラスト)方向、横方向(ラジアス)方向のガタ

点検の結果、リヤ側ターボのローターシャフトの動きに重い時があり、

途中でひっかかる感じも若干ありました。

この結果をお客様に報告し、消耗品としてターボ交換を実施する事になりました。

最終的な結果は、次の機会にでも報告したいと思います。

では、また。

 

鷹巣