鷹巣店長の「RB26DETT用R3ターボキット」解説

皆さんこんにちは~、鷹巣店長です。

久しぶりの解説シリーズですよ。しかも、RB26DETT用R3ターボキット!

お察しのとおり、こちらの商品は今までR1、R2エンジンに採用してきた「R1ターボキット」の後継モデルとなります。20年以上にもわたりRB26のチューニングを支えてくれたR1ターボ、ありがとう!!そしてR3ターボ、これからよろしくね!

サーキットユース前提で開発されたR1ターボですが、お客さまから「もう少し街乗りでの扱い易さが欲しい」という声を頂戴しておりました。そこで、低中回転域のトルク向上を実現すべく、開発されたのがR3ターボキットなのです。

R1ターボが4000rpm以下の回転域で純正標準ターボのスポリセ仕様よりもトルクが細かったのに対し、R3ターボでは同等+αのトルク性能を得ています。

これにより、高回転域での圧倒的な性能はそのままに、低中回転域での乗りやすさを手に入れたという訳なんですね。

この性能を実現するために、R1ターボからA/R(エーバイアール)が変更となっており、ブレード形状やハウジングとのクリアランス等も見直されています。下の写真の左側がR1ターボ、右がR3ターボです。違いがわかりますか??

ブレード部分を拡大したのがコチラ↓

まずはインテーク側(上段がR1ターボ、下段がR3ターボ)

続けて、エキゾースト側(上段がR1ターボ、下段がR3ターボ)。ブレードとハウジングの隙間が全然違いますよね!

店頭に分解したターボ現物を展示しているので、コロナ禍が落ち着いたらぜひ、見に来てください!

もちろん、R3ターボキットは今冬に発表予定のR2エンジンの進化版、R3エンジンにも採用が決まっています。

実は世の中には450馬力程度を希望されるお客さまに最適なサイズのターボが無くて、R3ターボキットはまさにドストライクな仕様なんですよ。

そうそう、N1タービンからの付け替えの効果について、GT-Rマガジンさんの「 Vol161」に興味深い記事が出ているので、こちらもぜひぜひお読みくださいね。皆さまからのお問合せ、お待ちしておりま~す!

以上、ターボを分解した時に腕がつった鷹巣の解説でした (;^_^A