皆さん、こんにちは。
今回は不具合事例の紹介です。
この車両は皆さんの間でも結構有名な! 日本一?総走行距離が多い平成5年登録のBNR32。
今回、走行中の振動が気になるとの事で、故障探究をする事になりました。
2014年12月(総走行距離約53万km時)、シャシーのリフレッシュを実施しており、その前後も定期的に入庫頂いている車両です。
振動の原因は何か?
結果はフロントプロペラシャフトのユニバーサルジョイント部の摩耗劣化が原因でした。
推測するに、下記の4つが複合的に重なったせいだと思われます。
1、エンジン & ミッションマウントの劣化による振動抑制が低下。
2、その上で、プロペラシャフトの回転バランス量が不均一に増加。
<参考:シャシリフレッシュ/REFのオプション 【プロペラシャフトの再バランス取り】 の紹介>
3、そもそもの走行距離からくるベアリング部の摩耗劣化の進行。
4、ボディ剛性が低下する事で、振動吸収力が低下。
特に今回は、金属同士が接触して削れており、この状態の前に音が出ていたとおもわれますが、解り難かったかもしれません。
現状、中古品入手が最短の対応ですが、上記の 1 と 2 は対策が出来、3 と 4 の抑制は出来ます。
今回は、ゴム類の劣化だけでは無いのですが、たまたま、劣化によるストレスがプロペラシャフに現れました。ボディであったり、駆動系へ負担を掛ける場合もあります。
これからも長く乗り続ける為に、トータルでのサスペンション系リフレッシュを推奨します。検討やメンテナンスの材料として参照してみて下さいね。
では。